やる気がでないのは腸が原因? ストレス社会を生き抜く8つのポイント

 

 

こんにちは。大平です。今日は腸について色々お話ししたいと思います。今回、ご指導してくれるのは、こちらの方。菌活先生です!

菌活先生、よろしくお願いします。

久しぶりですね。こちらこそ、今回もよろしくお願いします。

 

 

 

 

脳と腸内環境の関係

さっそくですが、今日はどのようなことを教えて頂けるのでしょうか。

大平さんも前回の講義では、健康な体づくりには、腸内環境が重要ということは、わかりましたね。

そうですね。前回はとても勉強になりました。ありがとうございました。

 

前回記事

 

今回は、腸内環境と脳の関係を話します。実は、この2つはとても相互にかかわっているのです。

そうなんですか? あまり関係ないように思えますが・・・。

大平さんは、重要な会議の直前や、入学試験の前や、人前でスピーチする前などでお腹が痛くなって、トイレに行きたくなることってありますか?

ああ、ありますね。特に子供の頃なんかはひどかったですね。

そのような状態の時は、脳が緊張をしてそれが腸に伝達し、腹痛や下痢を発生させているんです。これらからわかるように、脳と腸はつながっていて、脳の影響が腸に伝達するんです。

そう言われてみるとそんな気がしてきました。

逆に、腸から脳に伝達することもあるんです。例えば、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンがあります。セロトニンは脳内に存在しまずが、これが少なくなると、前頭前野の働きが低下し、考えたくない、働きたくない、学校に行きなくない、やる気がでない、など、うつ病のような症状を発症します。

 

ここで重要になるのが、腸の働きです。実は、セロトニンの大部分は腸内で生成されているんです。また、セロトニンの原料はアミノ酸のトリプトファンという成分です。食事からトリプトファンを摂取すれば、腸から吸収され、血液を通じて脳に運ばれ、セロトニンに変換されます。そして、脳内にセロトニンが増えれば、うつ病のような症状が改善されることがわかっています。このように脳と腸が相互に関わっていることを脳腸相関といいます。

脳腸相関ですか。なんとなくはわかりますが、あまりイメージがわかないですね。。。

そんなに難しくありませんよ。生物の進化の過程で脳よりも腸の方が先に誕生しています。ナマコのように脳がない生物はいますが、腸がない生物は存在しません。腸は自ら考えて食べ物を消化しますし、毒物が侵入した場合は下痢などで排出してくれます。我々人間の脳も、この腸を動かす神経細胞が後に脳に進化したという説もあります。

なるほど。微生物レベルで考えれば、脳と腸は極めて近いということですね。

そうですね。このように、腸の活動は非常に脳に影響しているのです。これが腸は第二の脳と言われる理由です。

なるほど。第二の脳ってなんかカッコイイですね。

 

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腸と自律神経の関係

そして、腸は自律神経を通じて脳とかかわっています。その為、脳にストレスがかかると、自律神経が乱れ、その影響で腸の活動も乱れてきます。自律神経は、昼間に活動する交感神経と夜や休息時に活動する副交感神経があります。この2つはバランスよく働くことで、健康な状態を保っています。腸などの消化器系は、副交感神経によってコントロールされています。その為、自律神経が乱れて、交感神経の働きだけ活発になると、腸に異変が起き、腹痛や下痢や便秘などを引き起こします。

これは、なんとなくわかります。忙しい日が続いていると、睡眠時間も少なくなるから副交感神経が働かなくなるってことですね。それで腸の調子も悪くなるのか・・・。

そういうことです。その為、腸を健康にするには、脳のストレスをなくし、自律神経を整えることが求められます。

先生、そういいますが、脳のストレスって簡単になくなるものなんですか?

いい質問ですね。確かに簡単ではありません。現代社会は、悩み事がまったくないという人は殆どいないと思います。例えば、「職場や学校での人間関係に悩んでいる」「健康の問題で悩んでいる」「恋愛で悩んでいる」「なんとなく将来が不安」などで脳にストレスがかかっている場合、自分の努力だけでは解決できない場合もありますから、簡単なことではないですよね。

そうです。そこなんです。

でも、いきなり「明日から脳の為に、前向きな思考になろう!」 と思わなくて大丈夫です。人間、いきなり考え方を変えることは簡単にできませんし、無理に考え方を変えようとすると逆にそれがストレスになる場合もありますから。

では、どうすれば良いのですか?

そこで大切なのが行動をすることなんです。悩み事が沢山ある状態でも、行動することはできますよね。脳や自律神経にとってプラスになる行動ができれば、結果的に腸を健康にすることができます。例えば、こういうことが脳や自律神経にプラスになることです。

 

 

 

 

自律神経を整える方法とは

 

(1) 早寝早起きをする

睡眠中は副交感神経が働いてくれますが、睡眠時間が少なかったり、寝る時間が遅かったりすると充分に働いてくれません。早寝早起きをし、充分な睡眠時間を確保することで、副交感神経が安定し、しっかり働いてくれます。

 

 

 

(2) ゆっくりお風呂に入る

日本人は温泉が好きですよね。入浴の時間も副交感神経がよく働く時間です。最近は、一人暮らしの方だと、お風呂じゃなくてシャワーですませることもあるようですが、週に1回くらいは、シャワーではなく入浴の時間を作りましょう。でも長湯はしないように注意です。

 

 

 

(3) 運動をする

運動をする時は主に交感神経が働きますが、運動をして適度な汗をかくと体温調節をするために自律神経が働きます。なので適度な運動は自律神経を調整するのに適しています。自分のペースでできるマラソンやウォーキング、ダンス、水泳、登山などが良いでしょう。社会人に人気のスポーツでは、ゴルフやテニスや草野球、最近は、フットサル等が流行っていますが、球技は試合やゲームがあり、勝敗がつくものが殆どです。試合のプレッシャーや、勝負で負けた時のストレス、チームメイトとの人間関係などの問題が発生すると新たなストレスになり、かえって脳に悪影響になる場合もあるので注意です。

 

 

 

(4) ストレッチをする

副交感神経が充分に働いていないと、なんか体がだるくて、固くて、重い感じがするようになることがあります。仕事や家事が忙しい時は、そうなりがちだと思います。そんな時は、固くなった体をストレッチしましょう。首や肩、腕や足をストレッチすると、副交感神経が働いてくれます。

 

 

 

(5) 深呼吸をする

ストレスがかかっていたり、忙しかったりすると、呼吸が浅く、短い胸式呼吸になりがちです。そして、胸式呼吸では、交感神経が働くようになります。また、胸式呼吸で吸った空気は肺の奥にまで充分に到達しない可能性もあります。一方、お腹いっぱいに鼻から空気を吸う深呼吸(腹式呼吸)では、自律神経が密集している横隔膜を刺激し、副交感神経の働きを活発にします。忙しい時ほど、意識的に深呼吸の回数を増やすといいですね。

 

 

 

(6) 笑う

笑うことはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活発にしてくれます。NK細胞は、ウイルス、細菌、ガン細胞をやっつけてくれる細胞です。また、笑うことで、脳内にセロトニンが分泌されるので、脳内のストレス軽減にもなります。家族や友人との会話や食事で笑ったり、一人でお笑い番組を観るのもよいでしょう。最近では、面白くなくても、笑うという動作をするだけで効果がある笑いヨガなどもありますね。

 

 

 

(7) ペットを飼う

医療でもアニマルセラピーというのが用いられるように、動物との触れ合いは、安心や愛情を感じ、副交感神経を活性化させます。また、動物は、人間のように不規則な生活はしません。動物と一緒に暮らしていると、自然と自分も規則正しい生活になります。犬の場合は、定期的な散歩も必要なので、適度な運動になりますね。

 

 

 

(8) 趣味に没頭する

もう既に趣味があり、それをしている時は、他のことを忘れるくらい没頭することができる人はとても幸せな人です。趣味は脳のストレスも削減できます。しかし、忙しい現代社会では、仕事や家事、育児に追われて、趣味が何もないという人もいます。そんな方は無理に趣味を探すとかえってそれがストレスになることもあるので、頑張りすぎないようにしましょう。まずは、1~7を試してみてくださいね。

わかりました。

以上のことが脳から腸への健康に寄与することです。どれも、体に良いということは既に知っていると思いますが、「脳にも良くて、それが腸に伝わり、腸にも良い」と思いながら意識的にやると、より効果的なのではないでしょうか。

そうですね。僕も意識しながらやってみようと思います。

全部いっぺんに始めるとこれも逆にストレスになりかねません。まずは、できること、好きなことから少しずつ始めるのがいいのかもしれませんね。

菌活先生、今回もありがとうございました。

 

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