無農薬で作る真菰の育成・管理を取材した

 

 

こんにちは。リバーヴの阿部です。夏も終わり、収穫の秋になりましたね。さて、今回はこの夏の真菰育成物語をご紹介します。前回は、田んぼ準備から植え付けまでの工程を取材しましたが、今回のその続きになります。

 

 

【前回記事】 真菰の植え付けを取材してきた

 

 

 

今回もインタビューに答えてくれるのはこの方です。

 

 

こんにちは。製造部 資材係の佐々木です。

 

 

佐々木さん、今回もよろしくお願いします。

 

 

こちらこそ、よろしくお願いします。前回は、植え付けが完了したところまでお話ししましたよね。

 

 

そうですね。

 

 

なので、今回は、植え付けから収穫までのお話をします。

 

 

よろしくお願いします。

 

 

うちの真菰は無農薬栽培なので植え付け直後から戦いは始まっています。まずは雑草です。放っておくと、田んぼ(真菰田)じゅうに雑草が生い茂って、どこに真菰があるのかわからなくなります。その為、雑草取りは収穫の時期まで常に行う作業になります。

 

 

 

そして、闘う相手は、雑草だけではありません。害虫との闘いもあるんです。無農薬栽培の為、油断していると害虫に侵されてしまいます。

 

 

怖いですね。。。でも、農薬は使わないんですよね。どうするんですか?

 

 

田植え直後は、まだ稲も子供なので苗に影響がないよう、ドウガラシを水で薄めた液体(俗名:南蛮液)をまこも田全体に散布します。これでこの時期に寄生しやすい「泥おい虫」から守ります。

 

 

 

 

害虫って、トウガラシが嫌いなんですね。知りませんでした。

 

 

そして田植えから、1カ月ちょっと経ち、ある程度、苗が成長してきたら、今度は稲に寄生する「ウンカ」という虫対策をします。ウンカは大量発生しやすい虫です。

 

 

 

 

江戸時代に起こった大飢饉は、大量発生したウンカが稲に寄生したことが原因といわれています。対策としては、木酢液(もくさくえき)を散布します。木酢液は、ホームセンターでも販売していますので、ご存知の方もいらっしゃると思います。

 

 

 

大飢饉ですか。。。ウンカって恐ろしい害虫ですね。

 

 

そして、植え付けから2か月くらいで、80cm くらいになります。

 

 

 

 

 

この時期になると、雑草もさらに増えてくるので、しっかり雑草を刈り取りしないといけません。

 

 

 

 

 

さらに同時進行で、別の真菰田の田植えも行います。他の真菰も育てないといけません。色々大変なんです。

 

 

 

 

真菰は、春先にまとめて植えて、秋にまとめて収穫するのではないのですか?

 

 

そのような工程で進めることは物理的に不可能なのです。広大な農地で、すべての植え付けを1日で完了することはできませんし、収穫も1日で完了することはできません。特に収穫はタイミング(真菰の状態や品質)が重要なので、あえて田植え時期に時差を作って、収穫のタイミングも調整しているのです。

 

 

そうだったんですね。

 

 

そうこうしていると、再び雑草が生えてきました。今年植え付けしたものはまだちゃんと根が張っていないため、雑草に覆われると、雑草に栄養を奪われてしまい大きく育ちません。全ての植栽田の除草作業が終える頃には、最初に除草したところが、また雑草に覆われています。無農薬栽培は雑草との戦いなんです。

 

 

 

 

 

雑草取りも大変ですが、夏は雨が多く振りますよね。天候対策はどうされているのですか。

 

 

 

 

天候対策は、どの農業でも重要な問題ですよね。特に最近は、全国各地でゲリラ豪雨などで川が氾濫し、水害が発生するニュースを見ますよね。しかし、幸いなことに、うちの真菰田は、平地の川沿いではなく、山沿いにあります。その為、水害の心配はありません。風が強い日でも山が真菰田を風から守ってくれます。

 

 

でも、山沿いだと土砂崩れの心配はありますよね。

 

 

そう思われるかもしれませんが、お蔭様で土砂崩れ等は起きたことはありません。実は気仙沼は東北地方の中でも、とても気候が安定した地域なんです。夏は30度前後で穏やかな気温ですし、台風も直撃することは殆どありません。創始者が真菰栽培にこの地を選んだのもそういう理由があるからです。

 

 

そうだったんですね。ちなみに動物対策はどのようにされているのですか? 農作物を荒らす鹿とか熊とか。

 

 

 

 

確かに気仙沼の森にも、鹿や熊はいます。でも、動物に真菰田を荒らされることも殆んどありません。

 

 

どうしてですか?

 

 

それは、気仙沼の山はとても豊かだからです。

 

 

豊か?

 

 

ええ、かつては、日本各地の山は広葉樹が多くありました。広葉樹は動物のエサになる木の実がなり、秋には葉が落ちて、地中の生物にも栄養になります。しかし、戦後は住宅建設の需要から、成長の早いスギなどの針葉樹が多く植えられるようになりました。針葉樹は広葉樹と違い、木の実などができないので、針葉樹の森は動物にはとても住みにくいのです。昨今のニュースで、鹿や熊が畑や民家のところまで下山して食料を探しに来るのは、針葉樹の森が増えたことが原因と言われています。

 

 

 

なるほど。

 

 

しかし、気仙沼の山は広葉樹の森です。自然の恵みが豊な森なので鹿や熊のエサが豊富です。その為、鹿や熊が畑や民家まで下山して来ません。

 

 

 

そういうことだったんですね。気候といい、森の恵みといい、この土地は動植物に最適な場所なんですね。

 

 

そうですね。そして、気候と森が豊かだと、水も豊かになります。真菰田では、山からの湧き水を使用しています。

 

 

 

 

水質も良いので、イワナやヤマメ、サワガニなども生息しています。

 

 

 

 

 

魚やカニが生息できるくらい新鮮な水で真菰を育てているんですね。真菰がしっかり成長してくれる理由もなんとなくわかってきました。

 

 

そうですね。ここの環境が良いこともあり、うちの真菰は自然に生えている真菰よりも丈夫で茎が太く成長します。多少の雨や風が吹いても負けない強い真菰になります。

 

 

そうだったんですね。

 

 

そして、豊かな環境で約3カ月間育てられた真菰は、2メートル以上にまで成長します。その後、日曜日以外は雨の日も刈り取り作業をします。順番に真菰田に植えているので、刈り取りも順番に行い、10月初旬まで毎日刈取りが行われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刈り取った真菰は全てトラックで、ビニールハウスに運ばれて、その中で乾燥されます。写真のように一束ずつ手作業でかけていきます。ビニールハウス内は気温が50~60℃にも上がるので夏場は特に大変な作業なんです。乾燥は1カ月かけて行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上が真菰を植えてから収穫までの工程です。

 

 

ありがとうございました。ここ気仙沼が真菰栽培に最適な自然環境ってことがよくわかりました。でも、無農薬栽培って思った以上に大変なんですね。

 

 

 

そうですね。無農薬栽培は、みんなで手間をかけて育成しないといけないですからね。阿部さんも気仙沼で採れる最高品質のマコモをこれからも飲んでくださいね。

 

 

 

わかりました。今日はありがとうございました。

 

 

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