出雲大社の歴史と真菰の関係。涼殿祭とは!?

 

 

こんにちは。 マコモマイスターの菊池です。

 

みなさま、出雲大社はご存知でしょうか。「行ったことはないけど、聞いたことはある」という方は多いのではないでしょうか。

 

出雲大社は、島根県出雲市にとても古くからある大社です。実は出雲大社はマコモと深い関わりを持っています。

 

ということで、今回は出雲大社の歴史と楽しみ方についてまとめてみました。

 

 

 

1. 出雲大社とは

 

 

島根県の出雲大社の歴史を語る上でかかせないのが、三重県の伊勢神宮です。両者はよく比較されますので、ここでは日本神話の世界から、出雲大社のお話をします。

 

 

古来より、日本には、2種類の神様がいました。ひとつは、「天津神(アマツカミ)」、もうひとつは、「国津神(クニツカミ)」です。

 

 

「天津神(アマツカミ)」を祀る神社で最も有名なのが、伊勢神宮です。一方、「国津神(クニツカミ)」を祀る神社で最も有名なのが、出雲大社です

 

 

伊勢神宮には、「天津神(アマツカミ)」を代表する神様として、「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」というご祭神がいます。天皇家は、「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」の末裔と言われており、伊勢神宮と天皇家は古来より深い関わりをもっています。また、現在の日本国内の神社の頂点にあるのは、伊勢神宮です。

 

 

一方、出雲大社には、「国津神(クニツカミ)」を代表する神様として、「大国主命(オオクニヌシノミコト)」というご祭神がいます。「大国主命(オオクニヌシノミコト)」は、天皇家との関わり合いは持っていませんが、この日本の大地を作ったスゴイ神様なのです。

 

 

 

ところが、「大国主命(オオクニヌシノミコト)」は、日本の大地を作ったのち、それを「天照大御神(アマテラスオオミカミ)」に譲りました。ざっくりいうと、日本を納めるのを引退して、後輩に任せるような感じです。そして、引退後の隠居生活用に作られたのが、出雲大社なのです。

 

 

 

そのため、出雲大社の歴史はとても古く、いつの時代に作られたのかは正確にはわかっていません。一方、伊勢神宮は、飛鳥時代に作られたと言われています。誕生の順番としては、出雲大社が先輩になりますが、出雲大社と伊勢神宮、どちらのご祭神も今日まで私たちが暮らす日本を守ってくれている有り難い神様たちなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2.出雲大社と真菰の関わり

 

これらの両社では、使われている「しめ縄」もそれぞれ異なっています。伊勢神宮では、「麻」のしめ縄が使われています。一方、出雲大社では、「真菰」のしめ縄が使われています。

 

 

「真菰」は、田んぼや沼地などに生息するイネ科の大型多年草です。「麻」は日本古来よりある植物ですが、「真菰」は、「麻」よりも古くから存在し、日本最古の書物「古事記」や「万葉集」などにも登場しています。神様が最初に地上に植えた植物が「真菰」という説もあります。

 

 

 

また、「真菰」は「浄化の植物」とされ、古より全国の神社でも新具として、用いられていました。現在でもよく用いられるものに「薦(こも)」がございます。「薦(こも)」は真菰を編んだ敷物です。

 

「薦(こも)」は、神様にお供えする神饌(しんせん)の下に敷いたり、地鎮祭(じちんさい)では祭壇の下に敷いたりするものです。「薦(こも)」を敷くことで清浄な場となり、そこに神様へのお供え物を置くことができるようになります。

 

 

そして、出雲大社でも「真菰」は様々な場面で用いられており、その中でも最も有名なのが、毎年6月1日に出雲大社で行われる祭事、「涼殿祭(すずみどののまつり)」なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

3.涼殿祭とは

 

「涼殿祭(すずみどののまつり)」とは、出雲大社のご祭神である「大国主命(オオクニヌシノミコト)」が、毎年6月1日に夏服に衣替えをして、出雲大社の敷地内にある、「出雲の森」で暑さを避けられていたという故事に因んで行われる神事です。

 

 

 

 

 

6月1日は、出雲大社の宮司である国造が、神職たちを連れて、出雲大社の敷地内にある「出雲の森」に向かいます。国造は「出雲の森」で祝詞奏上の後、御幣(ごへい)を持って、同じく出雲大社の敷地内の「御手洗井(みたらしのい)」に向かい、黙祷祈念(もくとうきねん)を行います。

 

 

国造が「出雲の森」から、「御手洗井(みたらしのい)」に移動する際、国造が持つ御幣(ごへい)には「神様」が宿ると言われています。そのため、道中、不浄な地面に触れないよう、国造の道中には、「清めの砂」と、神聖な植物とされる「真菰」が神職たちによって敷かれます。

 

 

そして、国造が「真菰」の上を歩いたのち、私たち一般の参加者たちは一斉に「真菰」を競って、もらい受けます。この「真菰」を自宅に持ち帰り、お風呂に入れれば無病息災になり、畑に埋めれば豊作になると言われています。これらのことから、「涼殿祭(すずみどののまつり)」は、古来より「真菰の神事」と呼ばれる神聖なイベントとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.涼殿祭の参加方法

 

涼殿祭は、入場料や参加料などはありません。事前予約をする必要もありません。当日に現地に到着し、自由に参加しましょう。

 

 

しかし、涼殿祭は、開始時間がけっこう早く、6月1日の朝9時スタートです。そのため、参加するには前日の5月31日に出雲市内に到着し、どこかに宿泊する必要がある方がほとんどだと思います。

 

 

ちなみに私は今回、東京から出雲に向かいました。羽田空港から出雲空港に朝6時くらいに到着する便があればとても良かったのですが、ありませんでした。そのため、前日に到着し、出雲市駅前のビジネスホテルに一泊しました。宿泊代は、6000円くらいでした。

 

 

出雲市駅から出雲大社までは、電車で30分くらいです。また、出雲市駅からは出雲大社行きの路線バスもあるので、どちらを使っても良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5.真菰をいただく方法は?

 

涼殿祭に参加する人たちは、ご利益に預かろうとして「真菰を頂くこと」を楽しみのひとつとしています。そのため、真菰は激しい争奪戦になります。ここでは、真菰を頂くことができるポイントをご紹介します。

 

 

まず、時間帯です。何時までに出雲大社に到着していれば良いのでしょうか?

 

毎年、正月に行われる、兵庫県の西宮神社の福男を決めるレースでは、多くの人が前日の深夜から並んでいますよね。でも、出雲大社の真菰獲得レースは、深夜から並ぶ必要はありません。

 

 

涼殿祭は、朝の9時からスタートですが、国造と神職たちが私たちの前に登場するのは10時近くです。その後、神職たちによって真菰が敷かれて、私たち一般の参加者が真菰を頂けるのは、10時を過ぎてからです。毎年時間帯は前後するようですが、9時ジャストに真菰が敷かれることはないと思います。

 

 

ちなみに今回、私は、朝9時に到着しましたが、人もまばらでした。

 

ここから約1時間くらい待ちましたので、9時半くらいに現地に到着しても大丈夫だと思います。

 

 

 

ちなみに、直前になるとこのくらい混みますので、ご注意ください。

 

 

実際、この時間帯でも出雲大社には参拝客がたくさん来ています。しかし、「涼殿祭を知らない参拝客がけっこういる」ということと、「儀式そのものが、出雲大社の敷地内の端側で静かに行われている」という理由から、儀式を聞きつけていきなり参加する人が少なく、パニック状態のような激混みにならないのだと思います。

 

 

 

次に、場所です。 どこで待っていれば、真菰を頂けるのでしょうか?

 

 

先ほど説明したように、真菰は、国造が「出雲の森」から、「御手洗井(みたらしのい)」に移動する際に神職たちによって、敷かれます。そのため、この2つの建物の間で待たなければいけません。

 

 

「初めて来たので、そもそも、この2つの建物がどこにあるのかわからない」という方でも、大丈夫です。真菰が敷かれる場所には、「白砂」が盛られています。なので、「白砂」を目印にしましょう。この白砂の前で待っていれば、目の前に国造が通り、神職たちが真菰を敷いてくれます。

 

 

ちなみに、写真の右側が私たち一般の参加者が待機して良い場所です。白砂から左側は、国造と神職たちが歩くので、こちら側で待つことはできません。

 

 

 

また、真菰が大量に敷かれる穴場スポットなどはないので、「白砂」の前であれば、どこで待っていても同じだと思います。そのため、「白砂」の目の前に立てる場所を見つけて、国造と神職たちを待つようにしましょう。

 

 

頂いた真菰は、大切に保管して自宅に持ち帰りましょう。ビニール袋に入れて持ち帰りたくなりますが、密閉度が高いビニール袋だと、真菰が蒸れて傷んでしまいます。そのため、できる限り空気に触れて、風通しのよい形で保管することをお勧めします。

 

 

出雲大社は神聖な場所です。真菰を頂くために他人を押したり、払いのけたり、大声を出すなどのマナー違反行為は絶対にやめましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.拝殿で奉納もできる

 

出雲大社では、事前に申請し、許可を得て、拝殿で奉納をすることができます。

 

拝殿は、一般の人は勝手に出入りができない建物なので、拝殿での奉納はとても貴重な体験になります。

 

拝殿の中は、とても静かで神聖な感じがする空間です。奉納の時間は30分ほど与えられます。

 

 

ちなみに「申請・許可」とは、「何を奉納するかを予め出雲大社にお伝えし、その許可をいただくこと」です。原則、「お金」や「物」を奉納することはできません。奉納は、一般的なお賽銭とは違うのです。

 

 

神聖な出雲大社では、「歌」や「踊り」など、形のないものや芸術に関わるものが奉納として認められています。

 

 

そして、奉納の審査の際は奉納者のプロフィール提出が求められます。簡単に「歌」や「踊り」と言いますが、素人レベルの「歌」や「踊り」では出雲大社側から却下されてしまいますので、ご注意ください。

 

 

ちなみに今回、私たちは、

 

 

ボイスアーティスト下釜慶子氏による 「国家独唱」

 

 

 

 

 

アワの歌会の仲間による 「アワの歌」奉納

 

 

 

 

 

 

大下倉 和彦氏による 古来の技法を基礎とし宇宙や大自然の光を写し取った独自の染色技法「高蔵染」を用いた「絵」の奉納

 

 

 

 

 

シンガーソングライターasumi氏による 「あお」の奉納

 

 

 

 

をしました。

 

 

また、シンギングリン協会 公認セラピスト・公認プレイヤーの佐倉京子さんに拝殿入場時にシンギングリンの演奏で参加者の精神の浄化を行って場を整えて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.奉納後は、正式参拝もできる。

 

奉納をする人たちには、出雲大社側のはからいで、正式参拝の許可をいただける場合があります。

 

通常、参拝する場合は、櫻門のところまで入ることはできませんが、正式参拝を許可された場合、櫻門のところまで入り、玉串をお供えすることができます。

 

 

ちなみに参拝時、出雲大社では、他の神社と違い「二礼・四拍手・一礼」の順番で参拝をします。

 

 

また、今回、私たちは、150名ほどの団体で参拝をしました。

 

奉納と正式参拝に関しては出雲大社さんにお問い合わせください。今回は、祭事の時でしたが、許可を頂けました。しかし、基本的には祭事の前後はご多忙のため、お断りすることもあるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8.参拝、奉納後は、どうするの?

 

参拝や奉納を済ませたあとは、そのまま出雲大社周辺を観光するのもよいですし、美味しいお蕎麦を食べるのもよいと思います。

 

 

島根県内の東側には、有名な玉造温泉がありますので、そこでもう一泊してもよいでしょう。

 

 

「次の日は仕事なので、今日中に東京に帰りたい」という方は、出雲大社から出発しているリムジンバスに乗るのをお勧めします。

 

「出雲大社 14:45発 → 出雲空港行き」のリムジンバスに乗れば、50分くらいで出雲空港に到着します。そして、「出雲空港16:15発 → 羽田行き」の日本航空の便がありますので、充分間に合います。それを逃しても、「出雲空港19:25発 → 羽田行き」の日本航空の便がありますので、ちゃんと東京に帰って来ることができます。

 

 

ちなみに私は、お蕎麦を食べて、リムジンバスに乗り、その日中に羽田空港に着きました。弾丸ツアーですが、とても中身が濃くて神秘的な旅行だったと思います。

 

そして、自宅に帰って、さっそく頂いた真菰をお風呂に入れました。お蔭様で、今日まで病気をしないで元気にやっております。

 

 

出雲大社は、「涼殿祭」以外にも、一年を通して様々な催しものを開催しています。みなさんも出雲大社に行って、心と体を浄化してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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