新型ウイルスに感染しない為の対策とは

 

新型のウイルスが世界で広がっています。

 

新型ウイルスは、過去にも世界で何度か発生しており、原因はウイルスの突然変異と言われています。

 

しかし、ウイルスの突然変異は、私たちの努力で阻止することは不可能です。そのため、私たちができることは、新型のウイルスが発生しても感染しない為に予防をすることだけです。

 

ということで、今回は、ウイルスに感染しないための「予防」についてまとめてみました。

 

 

 

ウイルスと細菌の違い

 

ウイルス感染を考える上で、覚えておきたいのが、「ウイルスと細菌の違い」です。感染症の殆んどが、ウイルスまたは、細菌によるものです。

 

どちらも人間のカラダに入り込んで、病気を発生させますが、この2つは少し違います。

 

細菌は、自分で細胞を持っています。そのため、食品などに付着し、タンパク質や糖分を栄養分にして自ら増殖することができます。もちろん、人間のカラダの中に侵入して病気を起こす細菌もいます。(結核菌、黄色ブドウ球菌、大腸菌O157等)

 

一方、ウイルスは自分の細胞を持っていません。そのため、増殖するために、人間のカラダの中に入り、さらに細胞の中に侵入して、細胞を破壊しながら自分の分身を作っていきます。(インフルエンザウイルス、ノロウイルス等)

 

また、細菌とウイルスでは大きさも異なります。ウイルスは、細菌よりも小さく、細菌の1000分の1くらいの大きさです。

 

例えるなら、細菌の大きさを「東京スカイツリーの高さ(634m)」としたら、

 

ウイルスの大きさは、「テニスラケットの長さ(約68cm)」くらいです。全然大きさが違いますよね。

 

このようにウイルスは、とても小さいので通常の光学顕微鏡で見ることはできず、電子顕微鏡という特殊な顕微鏡でないと見ることはできません。

 

また、細菌とウイルスでは感染した時に飲む薬も違います。細菌に感染した時に処方される薬は、抗菌薬(抗生物質)です。一方、ウイルスに感染した時に処方される薬は、抗ウイルス薬です。

この2つは、まったく異なるものなので、間違って飲むと効果がないどころか、逆効果になることがありますので要注意です。

 

例えば、「インフルエンザのような症状の時に、病院に行かず、とりあえず、以前処方された抗生物質を飲んでその場をしのごうとした。」という行為をした場合、インフルエンザはウイルスが原因なので、抗生物質を飲んでも改善効果はありません。それどころか、中途半端に抗生物質を飲んでしまい、抗生物質に耐えることができる薬剤耐性菌を作ってしまう恐れもあるのです。

 

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ちなみに風邪もウイルスが原因ですが、風邪のウイルスは200種類以上あり、日々進化しているため、ドンピシャで攻撃する抗ウイルス剤を作ることが困難なのです。そのため、市販の風邪薬は、抗ウイルス剤ではなく、あくまで症状(熱、咳、鼻水など)の緩和剤となっています。

 

 

新型ウイルスに感染しないためにはどうすればいい?

新型ウイルスが流行した場合、直ちに抗ウイルス薬を開発して欲しいところですが、実際にはそんなに早く開発されることはありません。試験薬ができても、まずは動物実験で検証し、その後、臨床試験(人体実験)で検証して、ようやく一般人に投与が許可されます。最低でも1年以上かかります。

 

数年前に流行したエボラ出血熱の時は、感染拡大がすごかった為、動物実験がクリアーした段階で、臨床試験をせず、直ちに一般人に投与する案が検討されましたが、結局そうなりませんでした。新薬はどんな副作用が出るのかわからない為、慎重な判断が求められるのです。

 

そのため、新型ウイルスが流行した場合、当面は自分で身を守り、予防をしないといけません。では、どうやって予防をすれば良いのでしょうか?

こういうケースでは、みんなマスクを着用するので、マスクが飛ぶように売れますよね。

しかし、マスクの予防効果はあまりないのです。この理由を説明します。

現在、空気感染をすることがわかっている感染症は、「結核」、「水ぼうそう」、「風しん(はしか)」の3つだけです。「結核」は細菌の感染症で、「水ぼうそう」と「風しん」はウイルスの感染症です。

 

「今後、新型で発生するウイルスは絶対に空気感染をしない」、とは言い切れませんが、過去の発生例からみて、空気感染をしない可能性の方が高いと言えます。

 

また、仮に空気感染するウイルスだったとしても、先に述べたように、ウイルスはとても小さい為、マスクのフィルターを簡単に通過できてしまいます。そのため、マスクによる予防効果は極めて限定的なのです。

ではマスクは、まったく役に立たないのでしょうか。実は、マスクは感染者が着用することで効果を発揮します。

 

ウイルス感染は、「飛沫感染」と「接触感染」が最も多い感染経路です。そのため、感染者がマスクをしないで、咳やくしゃみを手で押さえたら手にウイルスが付着します。

 

そして、その手で、電車やバスのつり革を握ったり、

 

飲食店や、会議室、学校の教室、公衆トイレなどのドアノブを触ったり、

 

 

スーパーの買い物かごを握ったりすることで、ウイルスがそこに付着し、二次感染につながるのです。

 

よって、周りの人に移さない為にも、感染者がマスクをすることはとても重要なのです。

 

しかし感染者の全員がマスクをつけて生活をしていることはありません。そのため、私たちの手には日常生活の中でウイルスが付着する可能性が高いのです。

よって、私たちができる予防策で一番効果的なのは、手に付着しやすいウイルスを洗い流すために、「手をしっかり、小まめに洗うこと」なんです。

 

 

 

 

 

それでも、ウイルスが体の中に侵入してきたらどうする?

しっかり手を洗っても、やむ終えず、ウイルスが体の中に侵入してくることがあります。でも、侵入した時点で感染が確定というわけではありません。

感染するかどうかは、カラダの免疫力によって、変わってきます。たとえ、新型ウイルスでも免疫力が強ければ感染しない可能性が高くなります。

しかし、高血圧や糖尿病、心筋梗塞などの基礎疾患を持っていると、免疫力が弱いので、新しくカラダに入ってきたウイルスを追い出すことができない可能性があります。

 

基礎疾患は高齢になればなるほど、持病として何かしらを持っているケースが多いので、40代くらいからは、免疫力の強化を意識しないといけません。実際、新型ウイルスが発生した場合、免疫力の弱い高齢者を中心に感染するケースが多いです。

 

では、どのように免疫力を強化すれば良いのでしょうか? 免疫力強化で一番効果的なのは、腸内環境の改善です。実は、腸内では人間の免疫力の60~70%が作られると言われています。その為、腸内環境を良くすることはウイルスの感染予防だけでなく、様々な病気の予防にもつながります。

 

そして、腸内環境を改善するには、食事の改善が一番良いと言われています。

 

腸内には無数の菌が生息しています。そのため、腸が喜ぶ有用菌(発酵食品など)を摂取することや、食物繊維が豊富に含まれる食品を摂取することが腸内に良いとされています。

 

また、腸内にバクテロイデスという細菌が多い人は認知症になりにくいという研究結果もあり、腸内環境の改善は、カラダだけでなく、脳の健康にも大きく関わっています。

 

そして、菌は腸内だけでなく、私たちの皮膚にも存在しております。肌がキレイな人は、皮膚の常在菌のバランスが良く、常在菌が様々な病原体から体を守ってくれています。

 

このようにカラダの様々なところで活躍してくれる菌と腸内環境は、私たちの健康と密接に関係しています。

 

新型ウイルスはいつ発生するかは誰もわかりません。私たちができることは、予防と免疫力のアップです。あなたも毎日の生活に菌からはじめる腸活を取り入れて、対策をしていきませんか。

 

 

 

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