麻農家さんと、神主さんの基調講演に参加してきた

 

こんにちは。ヒラマツです。

 

みっけ学び舎ホールの4周年イベントに参加しています。昨日は、前夜祭ということで、食べて、飲んで、歌って、笑って、とっても盛り上がりました。

 

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さて、今日のイベントは、昨日のお祭りとは違って、とても真面目なイベントです。真菰と関わりが深い、麻のことや、神社のことなどを学べるイベントです。午前中は、講演会があります。とても楽しみですね。

 

 

 

みっけの朝食

 

 

まずは、腹ごしらえ。みっけ学び舎ホールのレストランで、朝食を用意していただきました。

 

美味しいおむすび。やっぱり日本人の朝は、美味しいお米が一番ですね。みんな笑顔になります。

 

 

 

朝ごはんを食べたら、講演会に参加するため、体育館に移動し、受付を済ませます。

 

 

講演会には、100人以上が参加するとのことです。早めによい席を確保したいですね。

 

 

会場も満席になってきたので、講演会がはじまります。まずは、セット校長と、マコモ伝道師の菊池さんの前説。

 

 

講演会の開始です。司会進行は、北海道にあるゲストシェアハウス、「ハレトケ」のオーナー、きーちゃんです。

 

 

ハレトケについては、コチラの記事をご覧ください。

 

合わせて読みたい

 

 

まずは、みっけ学び舎ホールの荒川代表のご挨拶。

 

 

そして、リバーヴの小野寺社長の挨拶。

 

 

今回の基調講演に登壇される方々はコチラ。栃木県の麻農家の大森さん(写真左)と、滋賀県近江八幡市にある賀茂神社の禰宜(ねぎ)、岡田さん(写真右)です。よろしくお願いします。

 

 

 

 

麻農家、大森さんの講演

 

 

大森さんのご紹介

大森由久さんは、栃木県鹿沼市で、400年の歴史がある麻農家の7代目です。大森さんが作る精麻は、野州麻と呼ばれており、伊勢神宮のしめ縄や、横綱のまわし等に使われています。(精麻とは、大麻の茎から取れた皮から表皮を取り除き、内側の皮部分を取り出したもの。 独特の光沢を持つ強靭な繊維である。)
現在も麻栽培の第一人者として、全国各地で公演活動も行っています。大森さんの麻は、繊維利用の目的で栽培されています。

 

大麻の歴史について

大麻は、「古事記」や「日本書紀」にも登場しており、日本の歴史と深い関わりがあります。麻の繊維は衣類として、また麻の茎は住居に利用され、麻の実は食用として利用されていました。また、衣食住としての利用だけでなく、天皇陛下の儀式、神社の神事や鈴縄、横綱の綱、和紙、弓道弓弦、鼓のしらべ緒、タコの糸や網、織物、畳糸、打ち上げ花火の割火薬、などにも利用されており、麻は日本人の生活だけでなく、日本の文化を支えていました。

現在も、日本の神社の頂点といわれる伊勢神宮のお札(神宮大麻)にも利用されており、麻は、神様の依り代(よりしろ)と考えられています。

このような背景から、戦前は、日本の麻産業はとても盛んで、日本全国にたくさんの麻農家がいました。しかし、戦後にGHQによって大麻取締法が施行されてからは、麻農家への風当たりが強くなり、多くの麻農家が廃業に追い込まれ、現在では日本の麻農家は数えるくらいしか残っていません。

全盛期は、日本全国で年間1万ヘクタール以上の大麻が栽培されていましたが、現在では、日本一の麻農家の大森さんでさえ、年間3~5ヘクタール程しか栽培していません。

 

現代社会の大麻に対する見解

現代社会では、大麻というと、テレビや新聞等のニュースで、個人的快楽を目的として違法に栽培、所持していて摘発されるようなケースで見ることが殆どです。特に戦前の歴史を知らない若い世代は、日本における大麻の歴史を知らないことも多く、大麻という植物に対しての印象が決して良いものになっていないという現状があります。

大森さんは、「このような違法な大麻」と、「真面目に麻農家・麻産業に関わる人たち」を同じような目で見られることを最も懸念しています。大森さんは法令を遵守するだけでなく、栽培している大麻は、品種改良によってマリファナ成分は殆どない、無毒の大麻です。都市伝説で、麻畑に入ると、大麻を吸引したような症状(麻酔い)があると言われていますが、そんなことはありません。

 

大森さんの麻業界への想い

大森さんは、このような現在の麻業界の衰退を危惧しています。麻業界には、麻農家だけでなく、麻を使った伝統工芸品を作る方、麻産業で生活をしている方など、日本の伝統を一生懸命守っている人がたくさんいます。その中には、400年続いている大森さん農家よりも長く、500年、1000年と伝統を守ってきた人たちもいます。

その人たちの為にも、大森さんは2020年に「一般社団法人 日本麻振興会」を立ち上げました。「日本麻振興会」は、農作物としての麻(無毒)の振興に取り組むための組織であり、大麻解放の立場は決してとっていません。会の規約では、「大麻取締法違反者は除名」という厳しいルールで運営しています。

また、大森さんは、麻業界の第一人者として、日本国内における医療目的の大麻需要拡大による、法改正の検討委員会のメンバーにもなっています。実際に厚生労働省の麻薬対策課にも呼ばれて、会議にも参加しています。これらの活動も、日本の麻業界を守るためのものであり、厚生労働省にも自らの想いを発信しています。

このままでは、日本の麻産業は衰退して、外国産(主に中国など)の麻が主流になってしまいます。しかし、日本の麻産業で使われている国産の麻は、独特の輝きや手触りがあり、外国産にはない魅力があります。国産の麻の魅力を守っていくのも大切な活動なのです。

 

今後の麻栽培について

現在、地球温暖化による気候変動によって、世界各国の農作物に大きな影響が出ています。これは、麻農家にとっても決して他人事ではなく、麻栽培は年々大変になってきています。

50年以上、麻農家をやっている大森さんでさえ、天候の影響で栽培した3分の1近くがダメになってしまう年もあります。毎年毎年が真剣勝負であり、戦いです。しかし、麻農業をこよなく愛する大森さんは、「毎日、毎日真剣に麻と向き合っていれば、麻はそれに応えてくれる。精麻の出来具合は、自分の想いの結果。精麻はすべてを語ってくれる。」と述べています。

過酷な仕事ですが、大森さんは後進の育成活動も積極的に行い、全国から研修生を受け入れて指導し、業界の発展に向けて今後も活動していきます。

 

 

 

 

賀茂神社の神主、岡田さんの講演

 

 

 

岡田さんのご紹介

岡田能正さんは、滋賀県近江八幡市にある、賀茂神社の第49代宮司の長男として誕生されました。賀茂神社は、天然痘や飢饉が流行していた奈良時代に、それらの災いを封じ込めるために当時の天皇(聖武天皇)の勅命により創建されました。創建から、約1300年経っており、とても歴史がある神社です。昨今のコロナ渦のように、先行き不透明な現代には、このような神社が求められているのかもしれません。

現在、岡田さんは、賀茂神社で禰宜(ねぎ)という役職を勤めています。禰宜(ねぎ)は、一般企業なら副社長や専務にあたる役職です。神社で一番トップの役職である、宮司さんは、岡田さんのお父様が勤められています。神職の中にも、上下関係の役職があるんですね。

岡田さんは、他にも7社の宮司を兼務しており、それ以外にも様々な団体や協会の理事などをされています。そして、これまでの経験を活かし、全国各地で講演活動をされています。

賀茂神社のホームページはコチラ

 

岡田さんが考える神様とは

古事記にも八百万神(やおよろずのかみ)が登場するように、古来から神様は神社だけでなく、様々なところに存在していると考えられています。そして、岡田さんは、たとえ神様にお願いをしても、「我の願い」は叶わないと考えています。多くの人が、初詣などで神社に行った時に、「こうなりたい」、「こうしたい」という願かけをすると思います。しかし、これらは「我の願い」なので、叶わないんです。


では、どうやったら願いは叶うのでしょうか?

その答えを詳しく知りたい方は、岡田さんの著書、「神社に行っても神様に守られない人、行かなくても守られる人。(双葉社)」がありますので、ぜひご一読ください。

岡田さんは、「世の中にいらない仕事は、神主」と公言するくらい神社会の異端児として、活動されています。岡田さんの講演を聞いたり、著書を読めば、今まで思いもしなかった神様に対する新しい気づきを得ることでしょう。

 

大森さんのお話も、岡田さんのお話も、とても勉強になりました。

 

時間が少しあったので、急遽、4人でパネルディスカッションになりました。ディスカッションもとても盛り上がりました。

 

 

基調講演のあとは、真菰と麻のワークショップに参加します。その前に、お昼になったので、お昼ご飯を食べることにします。午後のワークショップもお楽しみに。

 

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