出雲大社・神楽殿の注連縄のレプリカ版を作った

 

 

こんにちは。マコモマイスターの菊池です。

 

今日は、リバーヴの気仙沼事務所の注連縄を出雲大社の注連縄のようにリニューアルしようと思います。

 

ちなみに、出雲大社の神楽殿の注連縄は、コチラです。

すごい大きいですよね。重さは約5トンあるそうです。

一般的な自動車が、重量1トンくらいなので、車5台分の重さです。こんな重いものが上から落下したら、大怪我してしまいますよね。そのため、事故が起こらないように、職人さんたちが、しっかり設計をして作っているそうです。作業に関わる人は、延べ1000人といわれ、作成期間が1年以上かかります。

さすがにここまで壮大なプロジェクトで注連縄を作ることはできませんが、できる限り大きくて、出雲大社に近いものにしたいと思っています。ということで、今回も強力な助っ人として、清水嶋一博さんに来ていただきました。

 

清水嶋さんは、出羽三山神社で、山伏修行を経験し、神道にも精通しているスゴイ方です。注連縄作りにも詳しく、今回は設計から携わっていただきました。

 

 

まずは、材料の準備です。コチラは、材料の一部で実際はこの数倍以上の真菰を使用しました。

 

注連縄作りでは、まず、しめの子を作ります。出雲大社の注連縄でいうと、円錐(えんすい)のような形でぶら下がっている部分です。タケノコのような形なので、しめの子と言われています。しめの子があると注連縄全体のバランスも整うので、とても重要な部分なのです。

 

しめの子は、円錐(えんすい)という形のため、底辺部分にボリュームを出すための作業がとても大変です。

 

しかも、3つとも形と大きさを揃えないといけません。

 

少し大変でしたが、清水嶋さんが設計図を作ってくれたので、キレイに作ることができました。

 

続いて、メインとなる注連縄を作っていきます。まずは、芯となる部分を作っていきます。

 

 

そして、菰(こも)と呼ばれる、茣蓙(ござ)のような形のものを作ります。

 

 

菰(こも)で芯を巻いていきます。

 

出雲大社の注連縄もアップで見ると、菰(こも)で包まれているのがわかりますね。小さい注連縄だと手で直接ねじって作ることができますが、大きい注連縄の場合は、芯を作って菰(こも)で包むのが一般的のようです。

 

注連縄が2本できましたので、これを巻いて、最初に作ったしめの子を付けたら、ほぼ完成です。

 

最後に、竹を吊り木として利用し、飾り縄を使って、吊り木と注連縄を結びます。ちなみに出雲大社の注連縄は、5トンの重さに耐える必要があるため、樹齢150年の頑丈な檜を使って、吊り木を作るそうです。

 

 

これで完成です! 重量は、なんと20kg です。結構重いです。これを気仙沼の事務所に持っていきます。今回は清水嶋さんだけでなく、注連縄ガールズにも手伝って頂きました。ありがとうございました。

 

気仙沼の事務所の神棚に飾るのですが、さすがに20kg だと万が一、落下した時は危険なので、天井にネジを打って、固定しました。これなら多少大きい地震が発生しても耐えられます。そして、紙垂(しで)を飾って完成です。

 

 

ちなみに、一般的な神社では、神様に向かって右側が上位、左側が下位、となります。その為、注連縄の綯い終わり(結び終わりの細くなる部分)が左側となっています。しかし、出雲大社では、上位と下位を一般的な神社と逆にする習わしがあり、注連縄の綯い終わりが右側となっています。弊社もこれに習って、綯い終りを右側にして飾りました。

 

最後にみんなで記念撮影。

 

本来、注連縄は、年末年始に合わせて新しいものにするのが一般的ですが、今回の注連縄は皆様のご協力のおかげで、とてもよい注連縄になりましたので、出雲大社と同じように数年に1度のペースでリニューアルしていこうと思います。

 

完成した注連縄は、写真よりも、実物の方が重厚感があって、迫力があります。気仙沼まで遊びに来られた時は、ぜひこの注連縄もご覧くださいね。

 

 

 

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